客と垣根のない、正直な不動産スタッフさん:2/2話

◆物件のデメリットをきちんと(?)教えて下さる男性スタッフさん(2019年 50歳)


土地勘がちょっとあやふやな、隣駅物件の内見へ。
今回のご担当は、シュッと上がった大きなキャットアイが印象的な、若き男性営業さん(30代半ば位?)。見た目もシュッとされていた。

……がしかし!移動中の車内で話し始めると、そのギャップに驚愕。
とてもフレンドリーと言うかなんと言うか……のべつ幕無しのあけっぴろげガンガントーク。
その殆どがまた、かなりプライベートな事なのだ。

「前職がパティシエでこんなことをしていた」に始まり、ご趣味のフットサル、ご家族との私生活(ちなみに一児のパパ)、契約を経て尚交流のあるお客様とのことなどなど。
また、車窓からふと見上げた建設中の高級マンション群には、「こんなに建てちゃって誰が入るんすかねー。いっぱいになるの難しいんじゃないかなー」などのちょい辛コメント。
話題が次から次へと、まるで炭酸の泡のように、爽やかに浮かんでは消えた。

……ふと重なる、少し前にブレイクした、色白で割とイケメンなお笑い芸人さん。「~っすよ!」とテンション高めに話す外見が似ていなくもない。

そんな彼との内見本番は、やはりざっくばらんであった。
物件への正直すぎる感想や、裏事情なども包み隠さずぶっちゃけて下さった。
『……おいおいおいおい、そんなことまで言っちゃっていいのかい!?……いやー……初見さんのぶっちゃけトークには多少慣れているけど、こんなにもフルオープンな方がいるなんて……』
あまりにノリが良すぎてどこまでも行ってしまいそうな彼のキャラクターに、さほどオープンマインドではない私はハラハラソワソワし始めた。

だって、私の話がどの位まで今後の彼のトークのネタになっていいかを、常に情報制限せねばならぬ。
それに、楽しいけれどハラハラするぶっちゃけマシンガントークはもうお腹いっぱい。脳みそも酸欠を起こし始めたため、失礼ながら半分以上は聞き流すことにした。

それでも2件の内見を終えた頃には汗びっしょり。
半分以上聞き流しても、ものすごいエネルギーを消費していた。
が、おかげで物件のデメリットをしっかり知ることが出来たので充実であった。

しかも、営業さんが意外にも(←ごめんなさい)キッチリお仕事をされることも知ったのだ。
と言うのも、客が気にしそうな細かい点を、キッチリ下調べして来ておられたり、現場での私のちょっとした疑問に対しても、すぐさま調べて率直に答えて下さったり、きめ細かな対応策を考えて下さったりしたのだった。

そのお仕事ぶりは、私に感嘆と感激をもたらした。
彼のトーク量からも鑑みて、かなり頭の回転が速い方なのだろう。
おそらく「このチャラさ(←重ね重ねごめんなさい)」と「誠実な対応」の幅広いキャラクター性が、人を惹きつけるのだろうな……。
確かに契約後も交流してしまうかもしれぬ。

帰り際、私は営業さんの堂々たるフルオープンマインドな姿を眩しく見つめた。
そして、色んなことを包み隠さず教えて下さったことに心から感謝した。
ほんと助かりました……。


ノリが良すぎてどこまでもいってしまいそうけれど、反面フットワークが軽く、
細かい点も億劫がらずビシッと仕事をこなす営業さん。
現地解散時も「(この物件の)周辺環境も知っておきたいので、これからちょっと
探索してから帰ります」と……。
このキャラで、前職どんなケーキを作っておられたのか……。




余談:客と垣根のない、正直な不動産スタッフさんお二人について

※ちなみに、1/2話(お一人目)はこちら👈

これまで私はかなりの物件を内見し、かなりの人数の営業さんと関わって来たが、ここまで彼我に垣根が無かったのはこのお二人。
その自己開示感に若干慄くも、とても魅力に思えたのでご紹介した次第である。



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